助産師が教える妊娠初期症状と気をつけること

妊娠に気づいたときから、もうおなかの中での子育ては始まっています。 とても大事なことなのに、わからないことだらけで、幸せだけれどとても不安……かもしれませんね。今、どう過ごしたらいい?そのヒントをお届けします。

2019年01月

妊活中の人なら、「葉酸」という栄養素は一度は耳にしたことがあるかもしれません。

妊活中に葉酸を摂取すべき理由、それはお腹の赤ちゃんのためなのです。

妊活中の女性が摂っておきたい葉酸の量は、妊娠4週前から妊娠12週まで、1日400マイクログラムの葉酸サプリメント。

妊娠がわかってから葉酸を摂取するのではなく、妊活中から摂取するようにしましょう。

葉酸サプリメントをじょうずに利用する


妊娠しやすい体づくりとして、さまざまな栄養をしっかりと摂取する必要がありますが、妊娠したときの赤ちゃんのためにも、妊活中から栄養を摂っておきたいもの。

なかでも妊活中にぜひ摂っておきたい代表的な栄養素は、葉酸です。

ビタミンB群の一つである葉酸は、モロヘイヤやホウレン草、ブロッコリー、果物やレバーなどに含まれる栄養素で、細胞が増えたり臓器がつくられるときに欠かせないもの。

母親のお腹の中で胎児の神経管がほば完成するといわれているのは妊娠6週頃で、この時期に葉酸が不足すると、赤ちゃんの脊髄神経を収納する神経管がうまくつくられなくなることがあるとされています。

赤ちゃんの神経管がうまくつくられなくなると、二分脊椎という先天性の病気をもった赤ちゃんが生まれるリスクが高まります。

二分脊椎の赤ちゃんは生後2~3日以内に、脳神経外科医による手術が必要になったり、赤ちゃんは水頭症を合併する率が高まるなど非常に深刻な病気。

妊娠前から葉酸をしっかりと摂取することで、二分脊椎の赤ちゃんが生まれるリスクを減らすことができるのです。

厚生労働省では妊婦は食事から480マイクログラムの葉酸を摂ることを推奨していますが、実際にこの量を食事だけから摂取するのは非常に難しいことです。

そのため葉酸サプリメントの内服が非常にたいせつになります。

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妊娠4ヶ月(12週~15週)にやっておくことリスト

□産院に分娩予約をする

□体重管理スタート!

妊娠中の適正な体重増加量は、妊娠前の体重によって異なるので、BMI(ボディーマスーインデックス)という、肥満度をあらわす指数を使って調べましょう。

□マタニティ下着に切り替える

□妊娠線のケアを始める


妊娠4ヶ月のママの体の変化

胎盤がほぼ完成しおなかも少しだけふっくら

妊娠4ヶ月はつらかったつわりがおさまってきて食欲が回復する時期。胎盤が完成し、赤ちゃんはその胎盤からへその緒を通して、ママから酸素や栄養をもらうように。高温期が続いていた基礎体温は下がり始め、元気に過ごせるようになります。

こんな変化か起こるかも


妊娠4ヶ月は、ホルモンの影響で皮下脂肪に栄養を蓄えやすい時期。つわりの反動で食べ過ぎないよう、栄養バランスのよい食生活を意識して妊娠中の体重管理に努めましょう。


妊娠4ヶ月の赤ちゃんの様子

・胎盤やへその緒が完成

・内臓や手足などの器官もほとんど完成します

・顔にはうっすら産毛が生えます

・骨や筋肉が発達して、羊水のなかで回転することも

・味を感じる味蕾ができ始めます

・反射機能が備わります。


赤ちゃんの大きさ 体重・身長


身長:約7~8cm

体重:約100g

妊娠12週

妊娠12週はおなかを冷やさないよう、そろそろマタニティ下着に切り替えて。つわりも落ち着き、妊婦ファッションやお買い物も楽しめるときです。



妊娠13週

妊娠13週、通勤などで混雑した電車に乗るときなどは、マタニティマークを見えやすい位置につけて活用して。鉄道会社の窓口などでももらえます。


妊娠14週


妊娠14週のホルモンバランスが急激に変わるため、気持ちが不安定になりがち。今はこういう時期だと知っておくだけでも、感じ方が違ってくるかも。



妊娠15週

妊娠15週、妊娠線のケアはおなかが大きくなる前からスタート! オイルやクリームなどから、好みのつけ心地のものを選んで、肌の潤いを守りましょう。

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