助産師が教える妊娠初期症状と気をつけること

妊娠に気づいたときから、もうおなかの中での子育ては始まっています。 とても大事なことなのに、わからないことだらけで、幸せだけれどとても不安……かもしれませんね。今、どう過ごしたらいい?そのヒントをお届けします。

2017年11月

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つわりの症状と程度は個人差があります


そもそもつわりとは、吐きけや食欲不振、消化不良など、妊娠初期に起こる不快症状のこと。一般的に妊娠5週目ぐらいから始まり、妊娠10週ごろにピークを迎え、16週ごろに終わります。

なぜつわりが起こるのか、そのメカニズムについては妊娠によってホルモン分泌が変化するからとも、赤ちゃんという異物に対するアレルギー反応が起こるからともいわれていますが、原因ははっきりとわかっていません。

つわりには個人差があり、まったくない人もいれば、中期に入ってもおさまらない人も。つわりを引き起こす原因や程度も、それぞれです。自分のつわりのタイプを知って、このつらい時期を乗り越えたいものです。


つわりの症状

つわりの症状は大きく分けると食材や体臭などにおいに敏感になる。においづわり、とにかく眠くて憂うつな気分に陥る。

眠りづわり、食欲がなくなる、食べるとすぐに吐く、吐きづわり、反対におなかがすくと気持ち悪くなる。食べづわり・などの主に4夕イプ。

吐くことはないけれど、朝や夕方は気分が悪くなるというつわりもあります。

1.食べ物の好みが変わる

カレーライスや鶏のから揚げなど、これまで特に好きでもなかった食べ物が、やたらと食べたくなる人もいます。

2.すっぱいものが食べたくなる
口当たりのよいさっぱりしたものを体が求めるのか、かんきつ類などすっぱいものを食べたくなる人が多いよう。

3.においに敏感になる
炊きたてのごはんや人工的な香料など、ある種のにおいをかいだだけで、吐きけをもよおすことがあるみたい。

4.朝起きぬけに気分が悪い
空腹だと胸がムカムカするのも症状の一つ。特に起きぬけは空腹感を感じて気分の悪くなる人が多いようです。


つわりの対処法

つわりの時期は1日3食にこだわらず、基本的に食べたいものを食べればOK。3時間おきぐらいに冷やしたものを口に入れるのがおすすめです。

1.体がだるくて眠い
お仕事ママは窓をあけたり仮眠をとって
事情が許せば、眠いだけ寝てもOK。実家に帰って母親に甘えるのもよいでしょう。お仕事ママは窓をあけたり、休憩時間は横になったりして、眠けをやり過ごしましょう。

2.朝、気持ち悪い
枕元にすぐに食べられるものを用意して
空腹がムカムカを引き起こすので、起きたらすぐに囗に入れられるよう枕元にパンやクッキーなどつまめるものを置いておくとよいですね。コップ1杯の水も効果的です。

3.食欲がない
食べられなくてもOKですが水分補給は十分に
食べられなくても赤ちゃんの成長に影響しませんので、食べたいとき
に食べられるだけでok。ただし食べられなくても水分だけはとりましよう。氷をなめるのもおすすめ。

4.においが気になる
好きなにおいに変えるだけで気分スッキリ
苦手な食べ物がある場合は、なるべく避けるのがいちばん。身の回りの嫌いなにおいは好きなにおいに変えるだけで気分はラクに。マスクをしたり換気したりするのも大切。

5.吐く&よく吐きけがする
少しずつでも水分をとって脱水を予防
嘔吐を繰り返すと水分不足になりがちなので、少しずつでも水分をとるようにしてください。
フルーツや炭酸水などはさっぱりしていて、気持ち悪さを感じにくいようです。

6.食べないとムカムカする
食べすぎに注意。低カロリーのものを選んで食べて食べづわりの症状ですが、だからといって常に
食べ物を口にしているとつわりが終わるころには体重オーバーに。少量食べる、低カロリーのものを選ぶといった工夫が必要。


こんなときは受診を…

食べられないなら点滴が必要なことも
ほとんど食べられない状態なら点滴が必要。その状態が続くと体内のエネルギー源が不足し、栄養失調になるからです。体重減少、皮膚の乾燥、電解質異常があるときにも入院して点滴を。放置すると肝臓と腎臓の働きが悪くなるだけでなく意識障害を起こすことも。

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赤ちゃんの体をつくるために必要な栄養バランスのよい食事なのです。
タンパク質や鉄分、葉酸など特に必要になる栄養素を、妊娠前の食べ物にプラスしていき、また不足しがちなカルシウムもしっかりとりましよう。妊娠前の食事が偏っていた人は、食生活を見直すチャンスです。 「妊娠中にとりたい食べ物(栄養 1日分の目安)」を参考にして、毎日の食事を組み立ててみてください。

葉酸 480μg

妊娠中は妊娠前に比べて推奨量が2倍になります。赤ちゃんの各器官がつくられる妊娠のごく初期に最も必要なので、実は妊娠前から食べておくことが大切な栄養素です。
緑黄色野菜や果物、豆類などに多く、熱や水に弱いという性質をもっています。

>>葉酸が含まれている食べ物はこちら

鉄分 21~21,5mg
妊娠前に比べて、かなり多く必要です。鉄分は赤血球の中のヘモグロビンの成分となり、酸素を運ぶのに役立ちます。不足すると貧血になるので、妊娠中は意識してとり入れましょう。赤身肉や大豆製品、あさり、青菜類に含まれます。

カルシウム650mg
日本人の若い女性は必要な量のカルシウムをとれていない人が多く、意識してとらないと不足してしまいがちです。乳製品、小魚類、大豆製品、海藻類、青菜類からとれます。

塩分7g未満

とりすぎると「むくみ」や「高血圧」の原因にもなります。
食事は薄味を心がけましょう。加工食品やうどん、パン類などに含まれている塩分にも注意して。

エネルギー1800~2200kcal

活動量が低い場合、妊娠前の食事(1750kcal)に初期は50kcal、中期は250kcal、末期は450kcalプラスするのが目安です。とりすぎも少なすぎも、おなかの赤ちゃんが将来、生活習慣病にかかる可能性が上がるといわれているので、適量食べることが大切。

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